ULTRASTRUCTURAL CLASSIFICATION OF DECIDUAL STROMAL CELLS AND THEIR DISTRIBUTION DURING ORGAN CULTURE
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヒト妊娠初期壁脱落膜を最高96時間器官培養し, 培養液中のプロラクチン値をRIA法により測定し, 同時に培養された組織片について超微形態学的観察を行なつた. 培養前及び後の脱落膜間質細胞の超微形態学的特徴の内, 主な五つを選択した. 即ち1) External lamina, 2) 核クロマチンパターン, 3) 細胞内小器官の量, 4) 粗面小胞体内腔の拡大の有無, 5) 茎状突起及びReflexive gap junctionの有無である.次にこれらの各々について詳述し, 特に茎状突起が含有する分泌顆粒は30から60nmのsubunitとそれを構成する2から3nmの粒子から成ることを明らかにした. これらの五つの超微形態学的特徴を使つて脱落膜間質細胞を3型に分類した. 即ち細胞内小器官の少ないI型, 細胞内に産生物を蓄積するII型, 及び細胞外への分泌を特徴とするIII型である. 96時間器官培養によりI型, II型細胞は減少し, 逆にIII型細胞は増加した. 一方96時間培養後5.5μg/100mgw.w.と大量のプロラクチン産生をみた. 本研究によつて, 次のことが明らかにされた. 1) ヒト脱落膜間質細胞が明瞭に分類され定義づけられた. 2) ヒト脱落膜におけるプロラクチン産生に平行した分泌像の増加が超微形態学的に明らかにされた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1988-02-01
著者
-
森本 義晴
河内総合病院
-
森本 義晴
自治医科大学 医学部産科婦人科
-
森本 義晴
Department of Obstetrics and Gynecology, Kansai Medical University
関連論文
- 非配偶者間の生殖補助医療に関する不妊患者の意識調査
- 157 無血清培養ヒト卵管上皮細胞の超微形態学的研究
- 69 GnRH agonist使用下の体外受精プログラムにおける妊娠を示唆する重要因子の選択
- 46 排卵期estradiol値による着床時子宮内膜状態の予知に関する検討
- 71 妊娠ラット肝の超微形態学的morphometryおよび生化学的研究
- 63 癒着胎盤の胎盤癒着機序に関する超微形態学的研究
- 55. 脱落膜のProlactin産生に及ぼす絨毛の影響 : 器官培養系における検討 : 第10群 内分泌 II
- 移植胚数の現況と移植胚数制限の受容に関する調査(生殖・内分泌委員会報告)
- 342 妊娠初期人絨毛及び脱落膜におけるβ_1-Pregnancy specific glycoprotein (SP_1)の動態の免疫電顕および器官培養法による研究
- 333 Typical Endometrial Carcinomaにおける分化度と基底膜及び間質部の超微形態学的研究
- 460. 妊娠初期脱落膜組織におけるプロラクチン免疫活性の局在 : プロテインA・金コロイド法, 低温重合樹脂を用いて
- 343. ヒト妊娠初期脱落膜の局所解剖学的ならびに内分泌学的研究
- 本邦での生殖補助医療におけるゴナドトロピン製剤在宅自己注射の実態調査に関する検討小委員会
- 246.転移・浸潤を示した2例の卵巣未分化胚細胞腫(第54群 婦人科(卵巣・卵管(2)), 一般演題, 第24回日本臨床細胞学会総会)
- 生殖・内分泌委員会報告(平成18年度専門委員会報告)
- 21.器官培養子宮内膜におけるプロラクチン産生動態と培養環境因子の影響(内分泌学的ならびに超微形態学的研究) : 第4群 妊娠・分娩・産褥I(17〜21)
- 387 損傷子宮内膜の修復に関する研究
- 60 脱落膜プロラクチン産生細胞に関する研究
- 411. 子宮内膜におけるglycogen産生,分泌能の周期的動態に関する研究 : 器官培養系を用いて : 第70群 ***の生理・病理 I
- 非配偶者間の生殖補助医療に関する学会会員の意識調査
- ULTRASTRUCTURAL CLASSIFICATION OF DECIDUAL STROMAL CELLS AND THEIR DISTRIBUTION DURING ORGAN CULTURE
- ULTRASTRUCTURAL AND ENDOCRINOLOGICAL STUDY OF THE HUMAN ENDOMETRIUM AND DECIDUA USING THE ORGAN CULTURE METHOD
- 本邦での生殖補助医療におけるゴナドトロピン製剤在宅自己注射の実態調査に関する検討小委員会
- 生殖・内分泌委員会