低出生体重児の成因に関する疫学的研究
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概要
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群馬県において昭和54年に出生した2,500g以下の低出生体重児の母と,その低出生体重児と地域や出生時期を極力マッチさせ出生体重が3,000〜4,000gの正常児の母との間で症例一対照研究を行ない以下の結果を得た.1)低出生体重児には女児が多く,新生児期の死亡率は8.1%で,体重別にみた予後は1,500g未満の場合に悪い,2)低出生体重児に関与すると思われる妊娠前の危険因子としては年齢,体格,月経歴,既往歴等がある.3)社会医学的要因には職業,学歴,喫煙,睡眠時間,母子健康手帳の交付時期,健診回数等があげられる.4)妊娠中の危険因子としては,流早産徴候としての出血,腹痛や貧血,妊娠中毒症等が関与している.5)低出生体重児には多胎,骨盤位,前置胎盤,早期剥離などに伴うことが多い.
- 1984-07-01
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