妊娠末期の骨盤計測および胎児X線撮影に於ける子宮内被曝線量の検討
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概要
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妊娠末期のX線による骨盤計測及び胎児撮影時の子宮内被曝線量を,予定日前後の妊婦とphantomを用い,KYOKKO-TLD systemにより測定した.X線管球側の子宮正中面で,外子宮口より約5cm間隔で測定した被曝線量は,腹臥位腹部単純法で外子宮口より上方へ0.35-0.14-0.08-0.09-0.08-0.06rad,仰臥位腹部単純法0.22-0.30-0.28-0.35-0.30-0.29 rad,Martius法0.05-0.13-0.39-0.80-1.74-2.70 rad,Guthmann法0.30-0.25-0.33-0.78-0.75-0.88 rad,Martius法+Guthmann法+腹臥位腹部単純法(0.39±0.08)-(0.59±0.13)-(1.30±0.23)-(1.85±0.34)-(2.76±0.44)-(3.65±0.33) radであり,次の結論を得た.1) 子宮内のX線被曝線量は測定部位により著しく異なる.2) Martius法による母体及び胎児の被曝線量は非常に大きく,妊娠中の撮影方法としては不適当である.3) Guthmann法での骨盤内X線量は母体皮膚線量の1/5〜1/6で胎児への線量は比較的少ない.4) 胎児撮影は腹臥位で行なうと,被曝線量を仰臥位時の数分の1に減少し得る.
- 1976-06-01
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