貯蔵リングにおけるビーム電流の高感度測定
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概要
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ビーム貯蔵リングを用いた原子衝突実験において反応断面積を決定するためには, 周回イオンビームを遮らずにその電流を測定しなければならない. 現在市販されている最高感度の電流計でもその感度は数μAであるのに対して, 実験上はnAオーダーの電流まで測定する必要がある. このような微少電流を測定するために, SQUID(超伝導量子干渉計)を用いた高感度電流計を製作し, ビーム貯蔵リングTARN IIに設置した. 実験の結果, この装置によってnAからμAに至る広範囲の電流を測定できることがわかった. 装置の設計と実験結果について解説する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1999-01-05
著者
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田辺 徹美
高エネルギー加速器研究機構加速器研究施設
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田辺 徹美
高エネルギー加速器研究機構(kek)
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品田 恵
島津製作所基盤技術研
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品田 恵
島津製作所基盤技術研究所
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品田 恵
島津製作所
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田辺 徹美
高エネルギー加速器研究機構
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