神経回路を人工的に作る
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概要
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脳における情報処理機能解明のための大きな問題点は, それを構成する神経細胞の多さと, 神経回路の複雑さにある. これを解決する手段として微細な加工を施した基板上に神経細胞を培養し, 単純な人工神経回路を形成することを試みた. 微細加工技術を用いて培養基板上に溝や適当な材料のパターンを形成し, 神経の成長方向を制御すると同時に, 基板上の細胞の位置を制御することにより, 単純な人工神経回路の形成に成功した. このような方法により, 神経回路を電気回路を作る時と同時に自由に作ることが可能となれば, 神経細胞やそれが作る神経回路の機能解明に大いに役立つものと考えられる.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1992-10-05