金属中の荷電粒子の運動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
金属において局所的な摂動が働いた場合に, フリーデルの総和則と並んで重要な定理であるアンダーソンの直交定理を紹介する. これは局所的な摂動が働く前後の伝導電子系の基底状態間の重なり積分に関する定理である. 最近, 金属中の荷電粒子の運動に, その電荷を異なる位置で遮蔽する二つの伝導電子雲間の重なり積分が重要な役割を果たすことが明らかになってきた. 特に低温における正ミュオンの拡散係数の温度の冪に直交定理の与える重なり積分の指数が登場し, 直接それを実験的に決定できるようになった.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1986-09-05
著者
関連論文
- 平成13年度科学研究費(基盤研究等)審査報告
- 研究会「経済物理学2009:ミクロとマクロの架け橋」に参加して(ひろば)
- 高温超伝導の研究がもたらした物性物理の革命的進歩(ひろば)
- OD問題と環境エネルギー革命(会員の声)
- 会誌11月号の解説「フェルミ・アーク」についてのコメント(会員の声)
- 理学の本当の力はどこにあるのだろうか : 最終講義 第三部
- 電子移動反応と電磁波
- 平成12年度科学研究費(基盤研究等)審査報告
- 重い電子系の様相 : III. 理論 ( 重い電子系)
- 金属中の荷電粒子の運動