電荷密度波での光励起と格子緩和 : ハロゲン架橋型一次元金属錯体
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概要
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一次元金属は電子格子相互作用に対して常に不安定で, 格子歪みを起こし電荷密度波 (CDW) になるというパイエルス転移の理論が提唱されたのは30年程前である. 以来, CDW に関して種々な研究がなされてきたが, それは主に基底状態についてである. ところが最近, 標記物質で異常に強い高次の共鳴ラマン散乱と発光が観測され, それに伴って CDW の光励起状態とその特異な格子緩和機構に興味が集まってきている. ここでは, 極めて強い電子格子結合を有する CDW の光励起状態とその格子緩和過程, そこに於ける電子相関と電子格子結合の競合等に焦点を合わせ, この物質に関する最近の研究を紹介する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1986-04-05
著者
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