クォーク・グルーオンプラズマとその生成
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概要
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高エネルギー密度, 高重粒子密度下のハドロン物質は相転移を起し, クォークやグルーオンが閉じ込めから解放された状態; クォーク・グルーオンプラズマに変ると期待されている. 本文では, この新状態の量子色力学 (QCD) による理論的予測を紹介する. また, その存在を実証するための高エネルギー重イオン衝突における生成可能性, 検証可能性の研究の現状を述べる. さらに関連すると見られる最近の宇宙線重イオン実験データの特徴にもふれる.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1985-04-05
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