ヒートパイプ
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概要
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密閉した容器を排気した後に一定量の作動流体を封入して, 内部に液相・気相が共存するようにしたヒートパイプは, 内部流体の流動に伴う潜熱の形で熱伝達が行われるので, 高い熱伝達能力と等温化作用を持つ, ヒートパイプは, 元来宇宙用機器の熱制御用として開発され, すでに多くの人工衛星に搭載されている. このような閉じた系の中で相変化を伴っておこっている熱力学的サイクルを利用するという概念は, 地上における機器にも利用され, 高い熱伝達能力を利用した機器冷却用, 低温度差の廃熱利用などに広く使用されている. さらに, 内部圧力を制御することによって得られる可変温度恒温槽, 内部の流体の動力学的流動効果に基づくヒートパイプ・ヒートトランスホーマなどへとその応用分野を拡げつつある.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1983-08-05
著者
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