ニュートリノの物理
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概要
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数ある素粒子の中で, ニュートリノ(中性微子)は荷電が中性, 質量がゼロ(または極めて小)で弱い相互作用しか行わない粒子であることから, 直接測定にかけることは極めて難しく, 長い間いわば"そえ物"的存在であった. しかし1960年代からこのニュートリノのビームを使う実験が推進され, 現在それのひきおこす衝突現象は, 逆に核子の深奥構造の解明や新しい相互作用の探索など素粒子物理の最も重要な役割を果している. またレプトンとハドロンにわたる素粒子の統一理解を試みる上でも, ニュートリノは基本的な役割を演ずるものと考えられ, あらためてニュートリノの正体に注目が集まっている.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1978-05-05
著者
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長島 順清
高エネルギ研
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中川 昌美
名城大学理工学部
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長島 順清
文部省高エネルギー物理研
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中川 昌美
名城大学理工学部物理学教室
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中川 昌美
名城大学理学部物理学教室
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長島 順清
高エネルギー物理学研究所
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