重力の比較測定
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概要
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重力の測定というと読者はおそらく振子を想いうかべることだるう. 100年の歴史をもつ重力振子の重要さは現在でも変わっているわけではない. しかしながら, 現在重力測量において主な役割を果たしているのは, 振子よりははるかに取り扱いが簡単で, また振子よりも一桁〜二桁精度のよいスプリング式の重力計である. また, 地球物理の測定における難問の一つとされた海上における重力の測定も可能となり, 全地球に亘る重力網は急速に完成しつつあるといえよう. 現在, 世界各地の重力の値は, 陸地では相対誤差10^<-7>〜10^<-8>, 海上においても10^<-5>〜10^<-6>, 一点における時間変動なら10^<-9>の精度で測定されている. 力の測定というきわめて初歩的な測定を, 振動のある野外や, 時化の海で行なうためにはどのような器械をどのように使っているか, この進歩がわれわれに何をもたらすかを述べてみよう.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1971-11-05
著者
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