1次元非平衡統計力学模型の厳密解(最近の研究から)
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概要
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平衡から遠く離れた系は,平衡系や平衡に近く線形応答が成り立つような非平衡系に比べて理解が遅れている.しかし近年,非平衡系特有の興味深い現象を示す1次元多粒子確率過程模型の厳密な解析が進んできている.これは非平衡統計力学に対する理解を深めるとともに,これまで主にスピン系や電子系に応用されてきた手法の拡張という面からも興味深い.本稿では筆者の結果を交えながら最近の進展を紹介したい.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2003-07-05
著者
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