一次元ハバード・モデルの厳密解とラッティンジャー流体論
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概要
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高温超伝導に関連して強い相関をもつ低次元電子系に関する研究が盛んであるが, これに刺激されて一次元電子系の研究に大きな進展がもたらされた. 数値的アプローチによる有限系での豊富な成果はもちろんであるが、共形場の理論を援用することでベーテ仮説法の永年の課題とされていた相関関数の厳密な取扱が可能となった. また同時に, 一次元電子系におけるラッティンジャー流体論が微視的な立場から定式化された. ここでは, ベーテ仮説法に基づく一次元ハバード・モデルの厳密解の紹介を行い, さらに相関関数に関する最近の研究をもとにしてラッティンジャー流体論について述べる.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1991-07-05
著者
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