1/γ^2型相互作用を持つ一次元量子系

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概要

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• 1/γ^2型の長距離相互作用を持つ一次元量子系は,物性物理,数理物理,素粒子物理などの諸分野に顔を出す可積分の量子模型である.この模型は,量子可積分系の新しい側面を明らかにしつつ,種々の基礎概念と密接に関連しながら研究されている.特に最近,分数統計に関連した研究に急速な進展が見られている.また,動的な相関関数も厳密に計算され,驚くべきことに乱れた量子系の普遍的な相関関数を正確に再現する.この意味で,非可積分系(量子カオス)に関係した普遍的な模型にもなっている.ここでは,不思議なくらい深淵な1/γ^2量子系の最近の話題を紹介する.

• 社団法人日本物理学会の論文
• 1994-12-05

著者

• 川上 則雄

  京都大学基礎物理学研究所

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