極性分子による遅い電子の散乱
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概要
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最近さかんになってきた電子-分子衝突の研究の紹介を兼ねて, 遅い電子(0,01〜1eV)と極性分子(polar molecule)の衝突について解説する。まずはじめに電子衝突による分子の振動回転励起の理論的取り扱い方をのべる。次にその応用として, 極性分子の場合の回転励起, momentum transfer, 振動励起に対する断面積について今までに得られている結果を概観し, さらにそれらと実験との比較を行なう。特に, 今までよく用いられてきたBorn近似についてその精度を調べる。
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1970-03-05
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