高年者の身体活動時の血中脂肪酸の消長

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概要

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61歳から80歳までの男女に1000m歩行を含む体力テストを行い,その前後で血液成分の検査,血圧,心拍数の測定を行った。これらの被験者には心電図所見異常の者も含まれていた。得られた結果は次の通りであった。1)最大血圧・最小血圧ともに著明な変化は認められなかった。2)心拍数は殆んどの被験者に増加が見られた。3)血清総コレステロール,GOT,GPTには変化が見られなかった。4)脂肪酸特に不飽和脂肪酸が著しく増加した。5)歩行速度の速かった群は遅かった群よりも脂肪酸増加度の方が著しく大きかった。6)心電図に異常所見が見られた群は異常の見られなかった群よりも脂肪酸増加度が著しかった。以上の事実から,高年者の運動の安全性のためには肪肪酸の消長の測定が重要であると考えられた。
日本体力医学会の論文
1978-03-01

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