外科入院患者のトレッドミル運動負荷時血圧応答とその意義
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概要
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1. 外科入院患者(術前)を対象として, 勾配7°. 速度50m/分のトレッドミル歩行運動を5分間行い, 心拍数とともに収縮期血圧を測定した. 2. 運動によって収縮期血圧は増加した. 運動時の心拍数応答には男女差が認められたのに対して, 運動時収縮期血圧応答には男女差はなかった. 3. 男性の70歳以上のものは, 同じく70歳未満のものに比べて運動時収縮期血圧上昇が著しく, かつ遷延した. 4. 入院直後に非運動時の血圧が高かったものは. 時目の経過とともに血圧は正常化されたが, その時点でも運動負荷時収縮期血圧は高い値を示した. 5. 非運動時の血圧が正常でも, 運動時血圧応答の強いものは, 手術侵襲による高血圧発現率が高かった. 6. 以上から, 運動時の血圧測定によりストレス下の循環籍応答を知ることは臨床的に意義あることと考えられた.
- 1988-10-01
著者
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