運動構成学習の理論と方法に関する研究 : 体操的運動における生徒の自発的構成活動をねらった教授法の理論と実践的手続き
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概要
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体育における今日までの教授学習理論は, 運動文化の伝達機能を中心としており,運動技術の創造という点ではほとんど中核になる学習理論が開発されていないのが現状である. 運動構成学習は新しく開発された学習方式である. ここで考案された運動構成理論は, 生理学・学習心理学・身体運動学の主要領域の理論を統合して編み出されたものである. この理論の中核的見地は(1)運動の分節性の知覚認識(2)運動の転換性の知覚認識(3)運動単位の知覚認識(4)運動類型の知覚認識(5)運動結合の知覚認識(6)運動構造の知覚認識(7)運動の統合性の知覚認識である. 本論文は, これらの理論仮説を実際に教授学習方法として仕組んだ場合に, どのような実践的適用効果があるか実験的に研究を進めたものである. この結果, 運動構成学習は, 一般化されたレベルで学習者の運動構成能力や発想を助長し, 身体運動観の変革と運動技術の創造性を触発していくことがわかった.
- 社団法人日本体育学会の論文
- 1976-08-25
著者
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