知的障害養護学校における性教育実践の教育課程への位置づけと課題<研究ノート>
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概要
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人間の性は、人格を形成する要素の一つであり、だれもが持つ人権であるとの考え方が、現在世界的な認識となってきている。それは当然、障害児者にとっても同じであり、その権利が保障されなければならない。主体者として性の権利を行使する能力の発達を中心的に担うのが性教育である。障害児教育における、特に知的障害児に対する性教育は、多くの人々に必要性が認識されているにも関わらず、その実践に取り組むことに躊躇を覚える実践現場も少なくなかった。その理由として、性教育の指導項目を明確に認識することが困難であったことと、教育課程編成上、曖昧な位置づけがなされてきたことがある。本稿では、まず性教育の指導項目とはどのようなものであるかを明らかにした。そして、それを教育課程に位置づけるにあたって、各教科、各領域とどのような関連をもっているのかを見た。その上で、教育課程編成上どのような課題があるのか考察を加えた。
著者
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