ろう者の知能の測定に関する実験的研究
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概要
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従来多くの心理学者によってなされてきた点を用いた形態把握の実験結果は,知能(I.Q.)と非常に関係があるといわれている。この実験においては,正常者とろう者に点を用いた形態把握の実験を個人差研究の観点から企図し,その結果を発達的に比較検討せんと試みたものである。そこで得た結果を述べれば次の如くである。1.年令が上になる程,この実験結果の得点が良くなる傾向がある。2.学業成績のよい者は,この実験の結果もよい。学業成績の悪い者程,実験結果も悪くなる。3.I.Q.のよい者は,この実験の結果も良い。4.正常者の実験結果とろう者のそれとの間には,かなりの差がある。5.正常者の実験結果が,ろう者のそれよりも遥かによい。
- 日本教育心理学会の論文
- 1957-09-25
著者
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