親子関係の相互認知 : 小嶋氏の原資料の一分析
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概要
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1.SchaeferのCR-PBIを採用した小嶋(1969.1975)の資料を,(1)息子と父,(2)子と母,(3)娘と父(4)娘と母,さらに(5)これら4種の対のデータを結合した結絆サンプルの都合5組の独立なデータとして,それら5個の尺度間相関行列(子どもの報告18尺度と親の報告18尺度,計36尺度)が因子分析され,それぞれの群間の因子構造の一致性係数の極めて高い7個の一次因子が抽出された。2.求められた7個の一次因子は,親と子において共通の次元として出現した同一化(ID)因子と,親と子においてそれぞれ一次独立に出現する情緒的支持(ES),統制(CO)および自律性(AU)の因子である。3.親子それぞれにおいて相対応し,弱い正の相関を有する3対の因子は,二次因子分析の段階では同一の二次因子に統合され,一方,同二化因子はそのまま二次因子へ昇格した。
- 日本教育心理学会の論文
- 1977-03-30
著者
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