質問紙法性格検査における社会的望ましさの因子について
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概要
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以上,価値判断状況と標準状況におけるYGに関する24尺度の因子分析を通じて判明したことは,(1)社会内望ましさの一次因子は3個あり,それらは1個の二次因子に統合され,一次,二次因子とも人格次元とはほとんど独立な次元として分離できる。(2)SD次元を除いた残余空間にはほぼ独立に7個の一次因子と4個の二次因子が存在する。(3)質問紙法における項目への反床は社会内望ましさ(SD)と個人的望ましさ(PD)と自己の性格認知の3つのベクトル和として理解できる。(4)社会的枠組と個人的枠組の優勢さによるSD因子のあらわれ方の相違が気質因子との関連において考察された。(5)以上の結果にもとづいて,SD因子を含まぬ性格尺度構成が示唆された
- 日本教育心理学会の論文
- 1975-06-30
著者
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