児童の道徳判断変化に及ぼすロールプレイングとその聴取の効果
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概要
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児童の道徳判断の発達に関するPiagetの研究,態度変化に関する諸研究をふまえて,"自己と逆の道徳判断をロールプレイングによって他者に表明した場合,そのような道徳判断を他者が表明するのを聴取した場合にくらべて,その方向への道徳判断の変化がおこりやすい(仮説1)","動機論的判断から結果論的判断への変化は,その逆方向への変化にくらべておこりにくく,またおこったとしても持続しない(仮説2)"との2つの仮説がたてられ,これに基づいて実験が行われた。被験者:小学校2年生児,34名。まず,Piagetの手続などを参考にして作製した,6題からなる道徳判断質問紙を施行した(事前テスト)。次に事前テストで主として結果論的判断を示した被験者(C群),動機論的判断を示した被験者(I群)のそれぞれ半数に,事前テストの質問紙の中の2題を用いて,自己と逆の判断に基づく意見を表明させ,これをビデオテープに録画し(R群),残りの半数には,この録画の中から,自己と逆の判断に墓づく意見を他者が表明しているのを聴取させた(H群)。
- 1976-03-30
著者
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