概念学習における言語命名の効果に関する研究(II) : 概念的知識・抽象能力と逆転・非逆転移行
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概要
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実験Iでは,動物,植物を次元とし,鳥,魚,花,木を正・負の個とする概念移行課題を用いた。予備訓練において,値にあたる概念名を命名すると原学習および逆一転・非逆転移行学習のすべてが促進され,適切次元名を命名した場合には原学習だけが促進された。また適切次元についての概念的知識の調査の中でも言語性調査の上位群は下位群に比べて逆転移行がすぐれていた。しかし,非言語性検査での水準のちがいはどの学習にも影響しなかった。実験IIでは無意味図形を刺激とし,形(角,丸)と色(青,赤)の2次元2価からなる課題が用いられた。原学習の最初10試行において,価を連想語としてもつ名詞を命名すると,原学習は促進されたが,移行学習には効果が認められなかった。また,抽象能力水準の肩い者は低い者よりも,逆転・非逆転のいずれの移行学習においても良い成績を示した。
- 日本教育心理学会の論文
- 1973-06-30
著者
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