中国高等教育の量的拡大過程における非伝統的セクターの役割(II-6部会 アジアの教育(2))
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概要
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近代化、産業化の推進を図る手段として、高等教育が戦略的な重要性をもつことはいうまでもない。近代化、産業化の中心的な担い手となるのは、高等教育システムから送り出される各種の人材であり、その質と量は、近代化、産業化の速度を規定する。しかし開発途上国では近代化・産業化の遅れのため、教育の発展が経済的制約を受けるという現象も起きている。このような教育成長と経済成長の間に悪循環が形成されているのである。中国においても全日制大学によって高等教育の急速な量的拡大を図ることは構造的な問題もあって、極めて厳しい状態におかれているといわなければならない。だが、中国の場合、非伝統的セクターがこうした高等教育機能の拡大において、重要な役割を果たしてきた。本報告では中国高等教育の発展において、非伝統的セクターがいかなる役割を果たしてきたかを検討することを主なねらいとしている。
- 日本教育社会学会の論文
- 1993-10-09
著者
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