111 エスノメソドロジーと社会化論(I-1部会 社会化)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
エスノメソドロジーが対象としてきたのは、日常世界の自明視された領域であり、成員の日常的実践の形式的構造である。しかし、エスノメソドロジーは、実践形式が新参者を通して自身をいかに再生産するのかに関して、つまり成員の社会化過程に関しては、固有で定式化された回答を与えてこなかったように思われる。翻って社会化論も未だ十全にエスノメソドロジーの成果を取り込んではいない。本報告の目的は、エスノメソドロジーが社会化論に対してどのような視角を切り開いたのかを検討することにある。手順として、社会化論の立場からエスノメソドロジーの理論を本報告の趣旨に即して再構成し、それが提起した問題を定式化する。そして、エスノメソドロジーの知見は社会化論にいかなる意義を持つのかを述べる。
- 日本教育社会学会の論文
- 1988-10-14
著者
関連論文
- 1 女子学生文化にみるジェンダーの現代的位相 : 女性内分化の視点から(II-4部会 ジェンダーと教育)
- 2 社会化のポストモダン情況(課題研究II 『に生きる少年・少女(その2)』)
- 146 ハビトゥス社会化論 : ピエール・ブルデューのミクロ社会学(I-4部会 理論(1))
- 115 言語習得の社会学 : 共同行為としての言語的社会化(I-1部会 社会化)
- 母子相互作用における自己参照ゲームー自己の基盤としての共同行為-
- 111 エスノメソドロジーと社会化論(I-1部会 社会化)
- 内面化と社会的前意識-社会過程としての社会化-
- 311 社会化と実践的知識 : 社会化理論の再構築(III-1部会 社会化)