考察-日本再生のためのリスク・マネージメントとパブリック・リレーションズ
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概要
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危機管理においては、危機発生後の対応に費やすエネルギーは、発生前の予防や準備に要するエネルギーに比べ格段に大きく、その対応を一つ誤れば雪印事件に見られるように、企業は容易に崩壊し、国民生活と国家経済をも脅かす。特にグローバル時代ではリスクへの対応度合いにより、企業や組織の株価やバランスシートに重大な影響を与えるが、我が国ではこれまでリスクの想定や発生後の正しい対応は殆どなされず、やみくもにダメージを拡大させるのみであった。日本社会では、あらゆる可能性について互いが自由に論じ合い、間違いがあればそれを素直に認め、修正する社会的機能が不在といえる。繰り返されるこれらの問題の解決は、社会に双方向性を有するコミュニケーションと、自己修正機能を根付かせることではないだろうか。本発表は、現在危機的状態にある日本が再生するための鍵ともいえる、リスク・マネージメントとパブリック・リレーションズについて考察する。
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