米国におけるパブリック・リレーションズの発展の分析・考察と新しいモデルの提案
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概要
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現代的パブリック・リレーションズの原型は,20世紀初頭の多民族国家としてユニークな社会発展を遂げてきた米国に始まり形成・発展した。本論文では,その歴史的進化の過程を,発展史的に捉えるだけでなく情報文化の構造分析を行っている。すなわち理念系,施設系および人間系から考察し,「特性」モデルの意義を情報文化学的に明らかにする。その「特性」モデルを横軸に,各時代ごとの社会的ムーブメントを情報文化の構造から見た「系」を縦軸に重ね合わせ,唯一の超大国,米国の強さの特徴を明らかにする。これにより現在閉塞状態にある日本社会に対して,新しい価値観の構築と方向性の模索を進展させる新しいモデルを提案する。このモデルは,IT革命とグローバル化が進行する中,21世紀の世界平和と調和ある人間尊重の民主主義社会の繁栄を築いていく「自己修正機能」を持ち「最適システムを選択」する「双方向性コミュニケーション」としてのパブリック・リレーションズの新しいモデルである。
- 情報文化学会の論文
- 2002-10-20
著者
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