語彙史研究を利用した古文教育 : 『伊勢物語』初段「なまめいた女」考
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概要
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語嚢史研究という専門の研究成果を教育現場に還元し、魅力ある古文教育についての考察検討を試みたものであるO一般的には、現代社会を生きる上で、古文の素養や知識、あるいは古典文法や古語の意味などは不必要である、と誤解されがちである。しかし、古典を学ぶ意義は、単に教養的に過去の文化遺産として学習することだけではない。現代の文化や社会について考えることにつながっているものであり、日本文化について再考し、日本語の成り立ちについて考えることにもつながっているのである。本稿では、『伊勢物語』初段を教材として取り上げ、主人公の男性が心惹かれた「なまめいた女」の具体的な魅力について解説し、古語と現代語の相違性を明らかにした。「今」に影響を及ぼしている存在として、古文を理解するための教育方法の一例として、ことばの歴史的変遷に着目した、古文学習を提案するものである。
- 弘前大学の論文
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