一人称代名詞の使用実態と使用意識について : 弘前の小学生の場合
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概要
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「私」に代表される一人称代名詞は,自分の息子を話相手にした場合は「お父さん」ということばに置き換えて使われ,孫を相手に今度は「おじいちゃん」と表現されたりする。日本語では,周囲の状況や相手によって,人称代名詞は多様であり,その時々で選択使用されているのである。本稿では,弘前の小学生を対象として日常生活でどのような一人称代名詞を使用しているのかについての実態を調査し,言語習得過程にある小学生の言語使用および方言意識を考察した。学習指導要領(平成元年)では,小学校4年生の国語に「共通語と方言とでは違いがあることを理解し,また,必要に応じて共通語で話すようにすること」とある。小学生における,男女別,学年別の調査結果は,今後,国語教育現場において,言語教育を考える際のひとつの手がかりに成り得ると思われる。
著者
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