7.一過性神経脱落症状で発症した器質化慢性硬膜下血腫の1例 (第14回日本リハビリテーション医学会中国・四国地方会)
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概要
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症例は頭位変化に伴い, 一過性の右上肢単麻痺と失語症を呈した59歳, 男性. 頭部CTとMRIで左硬膜下血腫を認めた. 拡散強調画像では脳実質に虚血性病変はみられなかった. 脳血管写では頸部, 頭蓋内主幹動脈に狭窄や閉塞はみられなかった. CT灌流画像では硬膜下血腫直下の脳実質で脳血流が低下していた. 一過性神経脱落症状の発生機序は, 血腫圧迫に伴う脳血流低下に加えて頭位変化や血液粘稠度亢進が関与していると考えられた.
- 2005-03-18