変形性膝関節症の診断と治療 : 最近の動向(<パネルディスカッション>変形性膝関節症のリハビリテーション)(第41回日本リハビリテーション医学会学術集会)

概要

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変形性関節症は老化に伴う滑膜関節の退行性病変で,疼痛,可動域制限,変形を来す.膝関節に好発し,45〜65歳の年齢層における変形性膝関節症の有病率は25〜30%で,65歳以上では60〜90%に及ぶとされ,リハビリテーション(以下,リハ)医にとって遭遇する機会の多い疾患である.膝痛は,患者の日常生活能力に影響し活動性を低下させて,日常不活性化を引き起こす.膝痛に対する対策と,続発する廃用性障害のリハが重要である.診断壮年期以後の患者の膝関節痛は,変形性膝関節症である確率が高い.しかし,安易な思い込みは危険であり,他の疾患の除外診断が重要である.初期の変形性膝関節症は,動き始めの痛みが特徴的である.立ち座り,階段昇降などで痛みがあるが動いているうちに軽減する.進行すると常時疼痛があり,関節水症を認めたり歩行に支障を来すようになる.さらに進行すると屈曲拘縮などの変形を生じる.
2005-04-18