一般の医師にリハビリテーションの視点を!(<ワークショップ>接点における専門性の発揮 : リハビリテーション専門施設外での専門医の仕事)(第41回日本リハビリテーション医学会学術集会)
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概要
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28科900床の救急指定総合病院, リハビリテーション(以下, リハ)科医長1名, 理学療法士3名, マッサージ士1名, 言語聴覚士週3日, 占有病床なし, 月間依頼数は整形外科から40件弱, 脳卒中20件弱, その他数件, というのが2002年7月, 国立国際医療センターに赴任した際の状況だった. 一般に, 一部の科を除き, 「リハ科に依頼する」かどうかは, 主治医の判断であり, それが適切に普及しているとはいいがたい. 赴任時にまず考えたのが, 依頼された症例だけを診るのにとどまらず, 依頼されない症例, つまり, 病院全体のリハ, レベルを上げることに, 仕事のある程度の比重をおく, ということだった. その重要な要素として, 主治医である医師にリハの知識を啓蒙する, ということを考えた. かねてより, リハの基本的な部分は, もっと一般医療の中に組み込まれるべきであると考えてきた. 「経管栄養を開始」したら, 「経管栄養からの離脱」も考えて欲しいし, 脳卒中を診断した医師が, 予後や, 「どうすればよいのか」をある程度説明できるようになって欲しいということである. 「リハ科におまかせ」が, 専門性への尊敬の意味であれば結構だが, 主治医がまったく何も知らないだけの「おまかせ」であれば不幸である.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2005-02-18
著者
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