急性期脳卒中片麻痺患者における健側上肢の運動機能について
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概要
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急性期脳卒中片麻痺患者における健側手の運動障害程度とその回復過程を検討する.初回脳血管障害患者25名, 全例意識障害はJapan Coma Scale(JCS)で1桁以内で, 発症時より初診時までの時間は平均2.5日であった.初診時, 発症7日目, 14日目, 21日目, 28日目に手指巧緻運動(カウンター押し回数)と健側握力を評価した.健側巧緻運動は初診時と比較して14日目以降で有意(p<0.01)に改善し, 健側握力は初診時と比較して28日目で有意(p<0.05)に改善した.比較的意識障害が軽度でも急性期では両側大脳機能が低下し, 健側上肢機能が障害されている.カウンター押しは握力よりも上肢の障害程度の評価に有用と考えられる.(リハ医学 2002;39 : 95-98)
- 2002-02-18
著者
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清水 夏繪
帝京大学市原病院神経内科
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金田 建志
帝京大学医学部附属市原病院神経内科
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清水 夏繪
帝京大学医学部附属市原病院神経内科
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金田 建志
帝京大学医学部附属市原病院神経内科:(現)横浜市立大学医学部附属病院リハビリテーショシ科
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