頸髄損傷により不全麻痺をきたした上腕三頭筋における運動単位の発射様式
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概要
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頸髄損傷により麻痺をきたした後,部分的に筋力の回復を認めた上腕三頭筋について,収縮強度を変えた3種類の等尺性筋収縮課題を用い,運動単位の発射様式を検討した.その結果,動員閾値の小さい運動単位においては,筋力が小さいほど,その最大発射頻度が大きかった.また,動員閾値によらず発射頻度が動員後速やかに一定の高原値に達する健常群と異なり,不全麻痺群では動員閾値が小さい運動単位ほど最大発射頻度が大きい傾向を認めた.脊髄損傷慢性期においては,運動単位数の減少により生じた筋張力の障害を,残存運動単位の発射頻度増大により代償している可能性が示唆された.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1999-06-18
著者
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