脳血管障害急性期リハビリテーションの開始時期
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
リハ開始時期(以下, 開始)を脳出血236例, 脳梗塞309例を対象に検討した。脳出血血腫増大例9例は発症後12時間以内にみられ, 1例のみが入院後, 収縮期血圧を150mmHg以下に降圧できた。開始は増大例で8〜14日が8例, 15日以後1例, 非増大例で7日以内が168例, 8〜14日40例, 15日以後19例である。脳梗塞進行例は入院時症状が感覚運動障害の187例中8例(全例RIND), 感覚運動障害と高次脳機能障害の111例中63例の計71例で, 第5病日までにみられた。開始は進行例で7日以内が47例, 8〜14日19例, 15日以後5例, 非進行例で7日以内が193例, 8〜14日が45例である。結論:開始は脳出血例では血圧管理下に24時間待機, 脳梗塞例では高次脳機能障害の有無の検討が重要である。
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1997-08-18
著者
-
伊藤 秀樹
富山赤十字病院脳神経外科
-
豊田 章宏
富山赤十字病院脳神経外科
-
塩井 美紀
富山赤十字病院リハビリテーション科
-
押田 直子
富山赤十字病院リハビリテーション科
-
中村 佳代
富山赤十字病院リハビリテーション科
-
伊藤 元弥
伊藤整形外科病院
-
中村 佳代
富山赤十字病院
-
押田 直子
富山赤十字病院
関連論文
- II-J-1 上肢近位筋群に強い麻痺を呈した視床出血片麻痺例の検討
- 内頸動脈系脳梗塞の急性期症状進行例の検討
- 脳血管障害急性期例の排尿障害の病型分類と入院時症状との関連
- 脳血管障害急性期リハビリテーションの開始時期
- 脳血管障害急性期の睡眠障害
- 211. 脳血管障害急性期理学療法例における連合反応の意義
- 196. 脳血管障害例の退院後の移動・起居動作能力と高次脳機能障害および介護力の検討
- 17. 脳血管障害急性期理学療法における高次脳機能障害・深部知覚障害
- Venous bypass手術が著効を奏した横静脈洞血栓症の1例
- 73. 脳血管障害急性期理学療法における段階的坐位訓練の意義 : 坐位訓練と起立訓練との検討
- 8.高血圧性脳出血急性期の半側無視・半側注意障害 : CT分類と治療成績(脳卒中-画像診断II)
- 上肢近位筋群の麻痺が遠位筋群の麻痺より高度な片麻痺を呈した脳梗塞例の検討 : 脳出血例との比較検討
- 上肢近位筋群の麻痺が遠位筋群の麻痺より高度な片麻痺を呈した被殻出血急性期例のOT訓練
- 被殻出血片麻痺例の早期OT訓練の検討
- 急性期OT訓練を施行した視床出血片麻痺例の上肢・手指運動機能レベルとADLの予後の検討
- 脳血管障害急性期OT施行例の上下肢・体幹機能、半側無視とADL
- リハビリテーションにおける画像診断 1 CTと入院時症状による脳血管障害例の運動機能予後予測
- 1.被殻・視床出血の半側無視, 錐体路障害のCT分類と治療方法・成績(脳卒中-機能障害)
- 脳血管障害急性期リハビリテーションと痴呆 : 痴呆 : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- 脳血管障害急性期の座位訓練の意義 : 第28回日本リハビリテーション医学会学術集会 : 脳卒中(早期リハ)
- 脳血管障害急性期片麻痺例の作業療法と下肢・体幹機能障害 (特集/義足・装具と作業療法)
- 4.被殻出血の治療における血腫部位と手術適応 : リハビリテーション開始時期との検討(脳卒中)
- 14.急性期リハビリテーションを施行した脳梗塞例のCT上の低吸収値域の部位と上肢機能予後との関係(脳卒中)
- 脳卒中急性期リハビリテーション開始時期の検討 : 第27回日本リハビリテーション医学会総会 : 脳卒中・急性期
- III-J-5 上肢近位筋群に強い麻痺を呈した被殻出血片麻痺例の検討
- 17.高血圧性脳出血急性期リハ例の半側無視 : 第31回日本リハビリテーション医学会学術集会 : 脳卒中(高次脳機能)
- 33. 脳血管障害急性期例の排尿障害 : 排尿・ADL : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- ケアマネジャー-アセスメントとケアパッケージ その組みかた-
- 急性期OT訓練を施行した内頚動脈系脳梗塞561例の上肢・手指運動機能とADLの予後