オフィス環境における積極的環境効果とその実験調査についての研究
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概要
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オフィス環境は、人工環境化し、一定の快適性が設定されている。しかし、現在、この「一定の快適なオフィス環境」に対して、「より快適なオフィス環境」が設定されようとしている。オフィス環境を決定する機能的要因に、情報メディアならびにそのツールや利用形態が、大きく作用する。近年、この情報メディアが電子メディア化し、そのツールとしてのOA機器が広く利用されるようになっている。このOA化により、オフィス労働は高質化が望まれ、継続的な集中力等が要求されることから、オフィス環境が、より快適なものへと変化することになる。OA化されたオフィス環境では、知的活動の比率が増大することになり、この状況下で、より快適な環境をオフィスに提供し、知的活動を活性化させることを積極的環境とよぶ。現在、この環境を環境音楽と香りで実現できると仮定できる。この積極的環境の効果を検証するため、ソフトウェア作成現場を4つのグループ(環境音楽と香り、環境音楽のみ、香りのみ、環境に変化なしの各グループ)に分け、環境の変化による影響効果を心理的変化、思考的行動の変化について調査し、各種アンケートを実施する実験調査を行った。その結果、積極的環境効果を実証することができた。本稿では、現在におけるオフィス環境の変化と、積極的環境効果を論述し、実験調査の結果を考察することで、その効果を評価する。
- 1995-02-20
著者
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