大学生の社会的ルール決定場面における討論手続き
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概要
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本研究は, 大学生を対象として, 社会的ルールの決定場面における討論手続きの検討を行った.調査協力者は, ルールの決定手続きに関して, 討論条件もしくは統制条件に割り当てられた.質的に異なる複数のルールを提示し, 統制条件よりも討論条件において, ルール決定が支持されるかどうかが検討された.研究1では, 討論あり条件と討論なし条件においてルール決定を支持する程度は異ならなかった.研究2において, 他者視点が提示されるボトムアップの討論手続きを示した場合, 討論なし条件よりも討論あり条件においてルール決定が支持されていた.また, いずれの領域(道徳, 慣習, 個人, 個人道徳, 状況的慣習)においても討論なし条件よりも討論あり条件においてルール決定は支持されていた.この結果の再現性を検討するために研究3を行った.その結果, 研究2を支持する結果が得られた.
- 2005-09-30
著者
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