乾燥によるニンジンのエンブリオジェニック・カルスの選抜
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人参カルスをMURASHIGEとSK00Gの寒天培地で約3ヵ月間継代培養し,エンブリオジェニック・カルス(embryogenic calli,EC)とノンエンブリオジェニック・カルス(nonembryogenic calli,NEC)を可視的に選抜した.3週間培養した後,それぞれのカルスを,6時間で約3%の乾燥平衡状態まで乾燥させた.乾燥処理及び乾燥無処理のすべてのECは,多数の不定胚や幼植物体を分化させた(Table 1,Fig.1, Fig.3A).乾燥無処理のすべてのNECは活発に成長した.これらの約半数のカルスは,多数の不定胚や幼植物体を分化させた.乾燥処理をしたNECは,ほとんどが枯死したが,ECと思われる一部は生存し,幼植物体を分化させた(Table1,Fig2,Fig.3B).これらの結果は,乾燥によってECを選抜できる可能性を示している.
- 日本育種学会の論文
- 1991-03-01
著者
関連論文
- 乾燥によるニンジンのエンブリオジェニック・カルスの選抜
- 人工種子開発に関する基礎的研究 : 乾燥した人参不定胚の植物体再生(予報)
- (22) ドットブロット法およびドットELISA法によるリンゴクロロティックリーフスポットウイルス(ACLSV)の検出 (昭和63年度地域部会講演要旨(東北部会講演要旨))
- (254) cDNAプローブ法によるApple chlorotic leaf spot virusの検出 (昭和63年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- リンゴ台木マルバカイドウのカルス培養における不定芽形成 : 培地組成と組織学的観察
- リンゴ台木マルバカイドウにおける胚珠培養を利用した効率的な実生育成
- (236) 植物ウイロイドの病原性 : XV. 茎頂培養によるホップ矮化ウイロイド・フリー株の作出とその細胞病理学的考察 (昭和57年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 液体窒素に貯蔵した人参乾燥カルスの植物体再生