索引と分類における関係のシステム : 情報検索に必要な概念間の関係についての考察
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概要
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ファセット分析と関係分析はともに欧州の伝統的な主題分析法である。前者が用語のカテゴリー化に基づくのに対し,後者は索引の統語構造における用語間の意味を分析する。本稿では,情報検索に必要な関係の種類は基本的にいくつあるのかと言う,この領域における長年の課題に対して解決法を提案する。まず本研究では,これまでに開発された九つの関係のシステムを調査し,それらが使用する170種類の関係を一覧化した。九つのシステムとは,FarradaneのRelational Indexing,Perry/KentのWRUシステム,KervegantのUDC補足システム,Leroy/BraffortのCEAシステム,GardinのSYNTOL,CoatesのBTI,LynchのASI,AustinのPRECIS,CoatesのBSOである。これらのシステムが全体として基本的な関係を網羅していると仮定し,それらを概念レベルで比較対照する方法を提案した。その方法は完全にファセット化された一般分類法を利用することであり,特にファセットのカテゴリーでなく,ファセットの関係に重きを置いた分類構造をもつBSOが最適であるとした。
- 日本図書館情報学会の論文
- 2002-06-30
著者
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