りん茎の低温貯蔵期間と栽培温度が水耕チューリップの生長に及ぼす影響の解析

概要

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チューリップ'ガンダー'の花芽分化完了後のりん茎を2℃で12, 18, 30週間低温貯蔵し, その後12時間日長, 温度を12, 16, 20℃として水耕栽培を行った.新器官であるシュートと内子球に開花時までに蓄積された乾物量は, 栽培温度が高くなるほど小さくなり, 母球に残った乾物量は大きくなった.りん茎の低温貯蔵期間(t_c)に関わらず, アレニウスの法則により算出された到花日数の逆数(1/t_<pa>)の活性化エネルギー(E_a)は, 各新器官の相対生長率(R_<pa>)のE_aと比較して大きかった.このことから, R_<pa>と比較してt_<pa>が各器官の最終的な乾物蓄積に対してより大きな影響を与えていることが推察された.低温貯蔵期間ごとに, 栽培温度が20℃のときを1として基準化したt_<pa>ならびにシュートと内子球のR_<pa>の相対値(I_r)は, 栽培温度に対して指数曲線として表された.重回帰分析の結果, I_rに対するりん茎の低温貯蔵期間の影響は小さいと判断された.
2000-07-15