リンゴ'ふじ'における成り枝の果実生産性に関する研究
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概要
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リンゴ'ふじ'における成り枝の果実生産性を葉面積当たり果数(FLA)として測定し, FLAに及ぼす芽の増加率(BPR), 1, 2年枝の長さ別分布割合, 新梢生長及び着果率の影響を明らかにするため, 良品生産を維持している生産者園の開心形成木樹について検討した.全成り枝のFLAは0.7から13.3まで分布し, 平均値は5.0であった.成り枝の年齢, 発出部位高, 発出角度, 栄養生長の強さはFLAの変異を説明する主要な要因ではなかった.FLAと芽の増加率(BPR)の間には負の相関関係が認められた.BPRの増加は1年枝当たり葉面積の増加を伴う(r≧0.831)ため, 1年枝当たり葉面積を増加させる要因について検討した結果, 1, 2年生えき成長枝(>10 cm)の割合が低いほど, また1, 2年生頂生短枝(≦5 cm)の割合が増加するほど1年枝当たり葉面積が大きくなることを認めた.1年生頂生短枝(頂生スパー)の1年枝に占める割合が30%以下になると, 1年枝当たり葉面積が急激に増加した.FLAとBPRの関係は供試樹間で違いがみられ, BPRに対し常に高いFLAを有する木は着果率(全1年枝に対する着果した1年枝の割合)が高かった.
- 園芸学会の論文
- 1999-11-15
著者
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