低温処理温度の違いがフリージアの開花に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
フリージアの球茎に対する低温処理は従来, 花芽分化適温として直接的にのみ作用すると考えられていた.そこで, 後作用の有無を確認するため, 5∿15℃の範囲で低温処理を行い, 同一の花芽発達段階で処理を終了して, 低温処理温度の違いが開花に及ぼす影響について詳しく調べた.低温処理は湿潤条件とし, 処理終了後は24/18℃で栽培した.その結果, 5℃では低温処理開始後13週間を経過しても花芽の分化がみられなかったため実験から除外したが, 8∿15℃の範囲では, 低温は直接的な作用だけではなく, 後作用としての効果があることが明らかとなった.低温は, 小花数に対しては直接的に作用して処理温度が低いほど少なくなった.また, 開花率, 低温処理後の到花日数および花茎の伸長に対しては, 低温処理の後作用として影響を及ぼすことが明らかとなり, 低温ほど開花率の向上, 開花促進および花茎の伸長促進がみられた.
- 1999-09-15
著者
-
駒形 智幸
茨農総セ園研
-
本図 竹司
茨城農総セ園研
-
駒形 智幸
茨城農総セ・園研
-
駒形 智幸
茨城県農業総合センター園芸研究所
-
駒形 智幸
茨城農総セ園芸研究所
-
浅野 昭
茨城県農業総合センター園芸研究所:(現)茨城県農業総合センター鹿島地帯特産指導所
-
市村 勉
茨城県農業総合センター園芸研究所
-
市村 勉
茨城農総セ・園研
-
本図 竹司
茨城農総セ・園研
-
本図 竹司
茨城県農業総合センター園芸研究所
-
駒形 智幸
茨城県農業総合センター園芸研究所
関連論文
- 9-4 トルコギキョウ冬季作型における窒素吸収パターンの解明(9.植物の多量栄養素,2009年度京都大会)
- 個性的な草姿を有するグラジオラス'プリンセスイ***ー(仮称)'の育成
- 低温処理温度の違いがフリージアの開花に及ぼす影響
- バラ養液栽培における電解水ミスト処理が収量・品質およびうどんこ病の発生に及ぼす影響
- 電気分解陽極水がカーネーション・バラつぼみ切り切り花の開花・花持ちに及ぼす影響
- バラ養液栽培における培地の違いが光合成・蒸散及び葉温に及ぼす影響
- バラ養液栽培における夏季高温時の遮光・ミスト処理が収量・品質・排液量に及ぼす影響
- カンパニュラにおける開花に対する低温および長日要求性の種間差異
- 栽培時の光, 温度, 施肥の制御による日持ちの良い鉢物花きの生産
- シクラメンの品質保持に及ぼす出荷前の施肥ならびに温度の影響
- ペラルゴニウムの品質保持に及ぼす出荷前の施肥量, 観賞時の潅水方法の影響
- 観賞持続性向上のための根圏管理技術の開発 (花特集 鉢物花きの観賞持続性向上技術)
- 鉢物カーネーションの品質保持に及ぼす観賞照度、BAの影響
- シクラメンの品質変化に及ぼす観賞条件の影響
- フリージアの促成栽培における低温処理後の高温遭遇が花芽の形態的変化と開花時の障害発生に及ぼす影響
- わい化剤を利用した鉢物、花壇苗の品質向上技術 (花特集 花壇苗・鉢花のわい化剤利用技術)
- 育苗時,仕上げ時の施肥管理 (特集・底面給水栽培における高品質シクラメンの施肥技術)
- 鉢物用 Campanula 類の開花調節 : (第4報)日長がベルフラワー(C. portenschlagiana)等の生育・開花に及ぼす影響
- フリージア'エレガンス'の花芽分化に対する低温の後作用
- バラ養液栽培における数種の培地連続使用が収量・品質に及ぼす影響
- バラ養液栽培における給液方法・培地の違いが収量・品質に及ぼす影響
- バラ養液栽培における給液方法の違いが収量・品質に及ぼす影響
- 19-9 トルコギキョウの冬季開花作型における窒素施肥法(19.肥料および施肥法,2010年度北海道大会)
- コギク8月出荷露地電照栽培における発蕾以降の再電照およびジベレリン処理が採花・切花形質に及ぼす影響
- フリージア生産を始めるために (総合特集 これから始める野菜・花・果樹 ベスト作目の基礎知識)
- 宿根性カンパニュラの栽培技術 (花特集 有望切り花の作型と栽培技術)
- 輸入球根を使う
- 花き栽培--基本技術マニュアル--切り花チュ-リップの水耕栽培技術
- 生育時と低温 地中冷却を利用した花きの開花調節
- フリ-ジア (花き産業の現状と将来展望) -- (わが国の花き生産の現状と動向)
- 輸入球を用いたフリ-ジアの切花栽培と問題点
- アルストロメリアの地中冷却による高品質増収技術
- トルコギキョウ冬季開花作型における施肥法
- トルコギキョウ冬季開花作型における施肥法
- トルコギキョウ冬季開花作型における施肥法