子房培養によるBrassica campestris × B.oleraceaの種間雑種育成 : II.種カの培地による子房の発育
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概要
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種間交配,Brassica campestris L, ssp. chinensis (L.)MAKINO(栽培品種雪白体菜×B.oleracea L. var. acephara DC. 栽培品種ポルトガルケール,の子房の人工培養において種々の培地について検討した。種問交配は開花受粉で行ない,交配後4目目の子房を植物体から切り取り,種々の寒天培地に植え込んだ。実験に用いた培地はそれぞれWHm(1963),NITSCH(1951),HELLER(1953),NITSCH and NITSCH(1969)とMURASHIGE and SK00G(1962)の無機塩とビタミンに庶糖50g/lと寒天8g/lを添加した。NITSCH(1951)とHHLLER(1953)の培地にはWHITEのビタミンを添加した。雑種個体の形成割合(得られた種子数と雑種胚数/調査した乗数)はNITSCH and NITSCHとMURASHIGE and SK00Gの無機塩の方が,他の無機塩(WHITE,NITSCHとHELLER)よりも良かった。庶糖濃度の差異と雑種個体の形成割合を調べるための培地はWHITE(1963)の無機塩に,庶糖をそれぞれ50g/l,70g/l,90g/l,110g/l,130g/l,150g/l,170g/l,190g/lと210g/lを添加した。雑種個体の形成割合は170g/l程度の高い庶糖濃度においても薯るしい低下を示さなかった。この程度の庶糖の高濃度の添加培地は,子房の人工培養の発育にはそれ程有害ではたいと思われた。
- 1979-06-01
著者
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