稲苗基部への培土処理による節間伸長の品種間差異
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概要
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播種後5〜7目の稲苗の株元に4cmの培土を行って節間伸長を起させ,品種間差を観察した。バングラデシュ,タイ,インド,日本の稲品種30のうち,バングラデシュ,インドの浮稲品種は培土処理後に著しい節間伸長を示し,タイ,日本の品種とは画然と異なった。バングラデシュ,インドの浮稲品種は培土を行なわなくても,6葉期あるいはそれ以前の若い時期から節間伸長を開始する。バングラデシュ,インドの浮稲品種は,そのうちの多くが,長芒,赤米など野生稲に近い形質を持つところから見て,より原始的な性質を残した稲と推定される。浮稲品種が非浮稲品種に比べ,より短かい第2葉身を持つ傾向があることも再び留意された。
- 日本育種学会の論文
- 1977-09-01
著者
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