コムギの人為的誘発変異系統における収量とその構成要素間の相関
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概要
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人為的誘発変異体の選抜による品種育成に際して,形態的形質と収量構成要素との相関を明らかにしておくことは重要である。コムギ品種C273,Mexi Pak 65とChenab 70及びこれら3品種を^<60>Co-γ線の異なった線量(300-、400rad,10-,20kR)で処理し,草型やその他の農業的形質について選抜し育成された変異6系統,すなわちC273由来の半優性の216,Mexi Pak 65 由来の3,17と244の3系統,Chenab 70由来の399と432の2系統を親品種と共に4回反覆の乱塊法による圃場設計に基づいて個体間距離15cm,引間距離を30cmとして栽培し,形態的形質と収量構成要素間の相関を調査した。変異系統216を除き,草丈の減少は千粒重と個体当りの収量の減少をもたらした。草丈は穂長及び穏当りの小穂数と負の相関を示した。穂長は穏当りの小穂数及び個体当りの収量と正の相関を示した。また,穏当りの小穂数と千粒重は負の相関を示した。
- 日本育種学会の論文
- 1976-09-01
著者
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