種子の有機溶媒中貯蔵の研究 : II.温度の異なる有機溶媒中における種子の貯蔵
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概要
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1) いろいろの温度の有機溶媒中におけるトョクトウ,ブラックマッペ,アスター,トウモロコシなどの種子の寿命について調べた。 2)一般に溶媒の温度が低いほど,種子の発芽力は長く保たれることがわかった。 3) アスターの種子は短命種子といわれているが,低温(5℃)のエチルエーテル,ベンゼンなどの中に入れておくと2年後も高い発芽率を示した。 4) トウモロコシの種子を5℃と25℃のエチルエーテル,ブチルアルコール,四塩化炭素など9種類の有機溶媒に入れて貯えたところ,25℃のときは一年後に発芽率は半分以下におちたが5℃のときには工ーテル以外はわずかに発芽率がおちたが,かなりよく発芽した。 5)種子の有機溶媒中貯蔵には,低温のエチルエーテルを用いるのがもっとも適当と思われる。 6)吸水前の種子にいろいろな化学物質を有機溶媒にとかして与える方法について考察した。
- 日本育種学会の論文
- 1975-06-30
著者
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