種子の有機溶媒中貯蔵の研究 : I. 有機溶媒中貯蔵法の基礎的研究
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概要
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1)ダイコンの種子とアセトンとエチルアルコールを用いて,溶媒中の水の影響を調べた。無水アセトンや無水エチルアルコール中に7日間浸漬されていてもよく発芽するが,溶媒の中に水が含まれていると発芽力が失われることがわかった。2)種子から溶媒を揮発させる方法と処理時間について調べた。有機溶媒からとり出した種子をすぐに播種しても発芽しないが,トウモロコシの種子は定温器(45℃)中に20分,イネでは40〜45分おいて,溶媒を完全に揮発させるとよく発芽することがわかった。3)いろいろの有機溶媒中に入れた種子の発芽について調べた。種子と溶媒の種類によってかなりちがっていたが,ベソゼン,ヘキサン,ペソタソ,エチルエーテルなど,約21種類の溶媒に入れた種子は対照と同じか,あるいはそれ以上に高い発芽率を示した。
- 1974-04-30
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