Ae. ovataおよびT. timopheevi細胞質に対する稔性回復遺伝子の6倍性コムギにおける分布 I
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概要
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雑種コムギの育成に必要な稔性回復遺伝子を探求するため、6倍性コムギ92品種(系統)のAe. ovataおよびT. timopheevi細胞質に対する稔性回復作用を調査した。その結果、Ae. ovata細胞質に対してはP168、P170、P171、P173、P174、ABD-1およびABD-16の7系統が、.T. timopheevi細胞質に対してはT. spelta var. duhamelianumが効果的な優性稔性回復遺伝子をもっていることを発見ないし再確認した。これらの品種(系統)以外に数品種が弱い稔性回復遺伝子をもっていた。P168、P170、P171、P173およびP174の稔性回復遺伝子はAe. caudataから、ABD-1およびABD-16のものはAe. squarrosaから由来したものと思われる。Ae. ovataとT. timopheeviの両細胞質に共通に作用する稔性回復困子系統はひとつもなかった。
- 日本育種学会の論文
- 1970-02-28