四倍性レンゲの育成とその実用化に関する研究
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概要
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1)1949年来レンゲ Astragalus sinicus L. (2n=16)の人為四倍体(2n=32)を育成し,実用化に関する実験を行つて,飼肥料作物的価値が著しく改良されている事を明らかにした。2)4x-植物は巨大性を良く発揮し、生草は30%余の増収となり,しかも全窒素、粗蛋白,P_2O_5などの含有率が高く比較的栽培し易い。3)採種上に問題となる2xと4x間の正逆交雑は不和合性を示す事が,人為交配実験によって明らかとなつた。4)しかしながら,稔性低下・成熟期の遅延・硬実の増加の事実は大きい欠点である。5)系統の選抜試験によって14-2-1,8-2-1,1103の3系統を選抜し現在増殖が行われている。
- 日本育種学会の論文
- 1959-09-30